武田薬品工業(4502)の株価から買い時・売り時を考察していきます。
比較的高配当の銘柄ですが、本当に買い銘柄でしょうか?
結論として、高配当であるものの買いではありません。
同セクターであればアステラス製薬が成長性あり。
・通期経常は赤字幅大幅縮小の見込み
・3Q累計売上高は83%増で4期ぶりに過去最高を更新
・1株あたりの配当利回りは4.57%、180円
武田薬品工業(4502)の株価情報
武田薬品工業の株価
株価:3,938
PER:34.69倍
PBR:1.26倍
BPS:3,127.64
配当金:180円
配当利回り:4.57%
2020/02/27のデータ
武田薬品工業の事業内容
国内製薬トップ。中枢神経、消化器、希少疾患等に重点。
がんの新薬開発に強化。
シャイアーの巨額買収でで世界売上上位10強入り。
事業セグメント
医薬品:100%(米国:50%、欧州:19%、日本:18%、新興国:13%)
タケダは、革新的な医薬品を事の中心に位置づけながら、新興国と先進国の市場特性に合わせて、競争力の高い製品ポートフォリオを構築しています。
世界約80ヵ国に事業基盤を有するグローバル製薬企業としての強みを最大化していきます。
武田薬品工業の株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
武田薬品工業の株価は、長期的に見ると2006年に最高値の8000から下落、現在は半減しています。
10年チャートでも上昇している様子が伺えません。
経常利益の推移
2020年は大幅な減益予想
2016年:1,205 億円
2017年:1,433 億円
2018年:2,172 億円
2019年:948 億円
2020年:-1,400 億円(会社予想)
シャイアー買収が影響し、連結最終損益は赤字となる見込み。
しかし今後は、カデミアやバイオベンチャーとのパートナーシップを加速させ、研究開発型企業としてのプレゼンスを高め投資を回収し、業績をプラスに転じる道筋をつける方針。
財務状況
自己資本比率:37.2%
有利子負債自己資本比率:111.46%
ROE:3.05%
EPS:113.50円
流動比率:121.5%
財務状況を見る限り、ROEの低さが目立ちます。
買収を進めた事で利益額に影響しています。ただ現時点では、大きな問題とは言えません。
武田薬品工業の株主優待
武田薬品工業の株主優待は特にありません。
武田薬品工業の今後
武田薬品工業はシャイアー買収で希少疾患の治療薬などを得ましたが、それが永久に収益をもたらす訳ではありません。
今後は次世代の新薬の開発を成功させられるかが鍵となります。
保有資産が減少しているため、数年は財務の改善に力を注ぐ方針。
さらなる大型M&Aに踏み切る可能性は低いと言えます。
新薬開発の成功が望めない場合は、何らかの決断が必要となります。
まとめ
武田薬品工業の株価を見る限り、直近ではゆるやかな下降傾向です。
長期的な10年チャートで見ても、4,000~6,000をレンジで推移。
巨額買収からの収益改善が課題ですが、短期間での回収は難度が高いと言えます。
結論として、高配当であるものの買いではありません。
同セクターであればアステラス製薬が成長性ありです。
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