NEC(6701)の株価から買い時・売り時を考察していきます。
日本の官公庁、企業向けのITインフラを支える企業です。
株価はなぜ安いのか?どこまで上がるか?を確認します。
結論は、様子見です。
追記:NTTとNECは2020年6月25日、次世代通信インフラ開発での提携を発表。NTTが第三者割当増資を引き受ける形でNECに4.77%出資。これによりNTTはNECの第3位の株主に。市場は好感し株価は上昇し続けています。
・3Q累計売上高は7%増と連続で過去最高を更新!
・過去最高値は2000年6月の株価33,000に対して、現在の株価は1/10
・インフラを支えるではあり比較的安定
NEC(6701)の株価情報
NECの株価
株価:4,900
PER:18.98倍
PBR:0.88倍
BPS:5,626.25
配当金:110円
配当利回り:2.22%
2022/08/17のデータ
NECの事業内容
官公庁・企業向けIITサービス大手。
住友グループの電機メーカーで通信インフラは国内首位。
画像認証技術に強みがあり、宇宙事業も手掛けています。
事業セグメント
社会公共:13%
社会基盤:22%
エンタープライズ:19%
ネットワーク:17%
グローバル:16%
その他:7%
社会公共事業…公共、医療、官公及びメディア向けのSI業務、保守、アウトソーシング・クラウドサービス及びシステム機器の提供。連結子会社として、NECネクサソリューションズ、NECネットワーク・センサ、NECスペーステクノロジー、日本航空電子工業があります。
社会基盤事業…ハードウェア(サーバ、メインフレーム、スーパーコンピュータ、ストレージ、企業向けPC、POS、ATM、制御機器、無線LANルータ等)、ソフトウェア(統合運用管理、アプリケーションサーバ、セキュリティ、データベース)、企業ネットワーク(IPテレフォニーシステム、WAN・無線アクセス装置、LAN製品)及び保守の提供。連結子会社はNECプラットフォームズ、NECフィールディング、NECエンベデッドプロダクツがあります。
エンタープライズ事業…製造業、流通・サービス業及び金融業向けのSI業務、保守、アウトソーシング・クラウドサービスの提供。連結子会社として、アビームコンサルティングがあります。
ネットワークサービス事業…ネットワークインフラ(コアネットワーク、携帯電話基地局、光伝送システム、ルータ・スイッチ)、SI業務及びサービス&マネージメントの提供。連結子会社として、NECネッツエスアイがあります。
グローバル事業…セーフティ(生体認証ソリューション、サーベイランス等)、サービスプロバイダ向けソフトウェア・サービス(OSS/BSS、SDN/NFV)、ネットワークインフラ(海洋システム、モバイルバックホール)、システムデバイス(ディスプレイ、プロジェクタ)及び大型蓄電システムなどの提供。連結子会社としてNECディスプレイソリューションズ、NEC Energy Solutionsなどがあります。事業で見るとグローバル事業が赤字を出しています。
その他、NECソリューションイノベータ(株)、日本電気通信システム(株)、NECマネジメントパートナー(株)等。
NECの株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
10年チャートで見る限り株価が上昇している傾向ですが、過去20年から振り返ると株価の低迷状況がよく分かります。
直近の株価は5,000~3,000を推移しています。
経常利益の推移
2023年は減益か?
2016年:865 億円
2017年:680 億円
2018年:869 億円
2019年:779 億円
2020年:1,239 億円
2021年:1,578 億円
2022年:1,446 億円
国内のICT化投資が堅調に推移したほか、売り上げ増に伴い、システムプラットフォーム事業やネットワークサービス事業で利益が改善。
財務状況
自己資本比率:29.1%
有利子負債自己資本比率:63.61%
ROE:4.62%
EPS:154.75円
流動比率:141.6%
財務状況としては、問題ありません。
有利子負債自己資本比率は比較的低く、流動比率も問題ありません。
NECの株主優待
NECの株主優待は特にありません。
NECの今後
グローバル事業は前期比で減収であったものの、エンタープライズ事業とネットワークサービス事業が増収となり、トータル増収。
しかし、リストラ費用のコストで減益となっています。
今後の課題は海外事業での収益を生み出せるか?が鍵です。
まとめ
NECは日本の国内最大手のITインフラ企業。
直近では売り上げ増に伴い、システムプラットフォーム事業やネットワークサービス事業で利益が改善。
収益を生み出す方法は依然手探り状態と言えます。
将来的にグローバル事業の展開が好調で、決算情報も良好であれば更にです。
現在は様子見の銘柄です。
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