ANAホールディングス(9202)の株価から買い時、タイミイングを考察していきます。
コロナショックの影響で株価の変動が激しい状況が続いています。
メガバンクなど4行と日本政策投資銀行は、航空大手のANAホールディングスに対して、一部が資本と見なされる「劣後ローン」の形で合わせて4000億円の融資を行う方針を固めています。
現在株価は底値圏です。
オミクロンの再拡大ですが、毒性は低い可能性が高く、今後旅行・イベント関連は回復傾向です。
問題は燃料・資材等の高騰ではありますが…
結論として、2022年は買いです。
・コロナの影響から10年ぶりに「無配」へ…
・通期経常予想は1400億円の赤字に…
・2021年9月期の経常利益は4500億円の赤字に…
ANAホールディングス(9202)の株価情報
ANAホールディングスの株価
株価:2,466
PER:-倍
PBR:1.45倍
BPS:1,696.24
配当金:-円
配当利回り:-%
2022/04/04データ
ANAホールディングスの事業内容
事業セグメント
航空:78%
航空関連:5%
旅行:5%
商社:9%
その他:2%
航空がメイン事業です。
不安要素としては、航空・旅行関連の銘柄は景気に強く左右されやすい事。
世界情勢の影響も受けやすい点が注意です。
ANAホールディングスの株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
長期チャートでもレンジを推移。
10年チャートを見る限り、株価は安定した上昇を見込めません。
コロナが収束するか?また、オリンピックが開催されるか?が大きな影響をもたらします。
現状の株価は底値圏。買い時とも見れるチャートです。
ちなみに、2,000代の株価を割る時には経営統合の調整に入らざる得ないでしょう。
経常利益の推移
2022年は減益の可能性大。
2015年:671 億円
2016年:1,307 億円
2017年:1,403 億円
2018年:1,606 億円
2019年:1,566 億円
2020年:593 億円
2021年:-4,513 億円
2021年3月期の連結決算は、4500億円の赤字。
新型コロナウイルスの感染拡大で旅客需要が急減。
多くの路線が運休・減便に追い込まれた事が要因です。
財務状況
自己資本比率:31.4%
有利子負債自己資本比率:163.09%
ROE:-39.13%
EPS:-1,082.04円
流動比率:243.6%
有利子負債が大幅に増加しているものの、流動比率は高めをキープしています。
ANAホールディングスの株主優待
ANAホールディングスの株主優待はANA国内線の搭乗優待券と、ANAグループ各社・提携ホテルで利用できる各種優待券。
100株以上の保有で搭乗優待を受けられます。
ヤフオク等でも人気で、搭乗優待券は通常運賃の50%割引で利用可能。
ANAホールディングスの今後
コロナショック後のANAホールディングスの今後の運命は、世界がコロナショックからどれぐらいのスピードで立ち直れるか?です。
コロナショックにより、ANAに関わらず航空業界は深刻な状態に陥っています。
政府系金融機関の融資、支援は必須。
さらには、コロナウィルスの影響から旅客需要はすぐには回復しません。
コロナの影響は徐々に低下しているものの、オミクロンの拡大影響が響きそうです。
まとめ
コロナショックにより当面の間、旅客需要は改善しません。
今後、オミクロンの終息と共に、GoTo等で旅行回復需要は増えると見ています。
資材・燃料の高騰を切り抜けられれば株価上昇の可能性が高いでしょう。
厳しい状況のANAですが、現状は買いの判断です。
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