味の素(2802)の株価から買い時、タイミイングを考察していきます。
株価下落の原因は業績の大幅な悪化です。
結論から言えば、買い銘柄とは言い切れません。
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・1株あたりの配当利回りは1.67%、32円
・財務状況は比較的安定
味の素(2802)の株価情報
味の素の株価
株価:3,519
PER:28.21倍
PBR:2.93倍
BPS:1,203.04
配当金:円
配当利回り:1.38%
2022/04/07のデータ
味の素の事業内容
事業セグメント
日本食品:33%
海外食品:43%
ライフサポート:10%
ヘルスケア:12%
その他:2%
食料品事業が8割を占め、付随するライフサポート・ヘルスケアが残りの事業です。
食料品の事業は比較的ディフェンシング銘柄が多く、味の素についても同様です。
味の素の株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
長期的に見ると、3000代をピークに徐々に下落している事が分かります。
大きな株価上昇・成長はありませんが堅実に事業していることが伺えます。
経常利益の推移
2020年は減益予想。
2015年:828 億円
2016年:941 億円
2017年:866 億円
2018年:854 億円
2019年:542 億円
2020年:- 億円 (非公開)
ここ数年は800〜900億の経常利益を確保していました。
しかし、2019年は542億と経常利益が急落しています。
2020年は更に減少する見通しです。
財務状況
自己資本比率:43.8%
有利子負債自己資本比率:54.16%
ROE:4.75%
EPS:53.62円
流動比率:202.62%
流動比率が高めで比較的安定しています。
自己資本に対しての負債も少なめで問題点は特にありません。
味の素の株主優待
味の素の株主優待は、味の素の商品です。
100株 … 1,000円相当
1,000株 … 3,000円相当
【3年以上継続保有】
1,000株 … 6,000円相当
調味料をはじめ、インスタント食品、鍋スープなどの詰め合わせになっています。
味の素の今後
2020年
国内での基盤は確保でている事で、グローバル食品企業のトップ10クラスを目標。
サステナブルな社会価値と経済価値を継続的に創造し、持続的な成長を目指します。
具体的には
営業利益:1,370億
営業利益率:10%
ROE:10%以上
まとめ
今後も海外展開に注力していく味の素。
ヤマキ・AGF等幅広い食品企業を傘下に収めています。
海外展開する上で、欠かせないのは「グルタミン酸ナトリウムMSG(Mono Sodium Glutamate)」の誤解を解くこと。
グルタミン酸ナトリウムに限らず、国内外問わず添加物は嫌われています。
海外の消費者を取り込む事ができるかが課題です。
全体的に見て、決して買いの銘柄とは判断できません。
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