2020年2月24日、ダウ平均は1031ドル安のマイナスとなりました。更に翌25日は879ドル安、26日には123ドル安となりました。
ダウ平均はこの1週間で約2,000ドルを下げた事になります。
ここまで短期間での大幅な下げ、「コロナショック」による株価の影響が短期間で終結するのか長期化するか気になる所です。
ダウ平均にスポットを当てて、長期予測をしていきます。
結論としては、短期間で27,500付近を超えなければ下降トレンド入りです。さらに言えば、大幅な下落の可能性も含んでいます。
新型コロナウィルスの株価の影響は織り込まれていなかった
当初、アメリカの大手(ナイキ・アップル)が昨年の10-12月期の決算状況が好ましい状況とは言えず、新型肺炎の影響により下方修正状態でした。
しかし、ダウ平均を見る限りは要素を織り込んだチャートの形ではありませんでした。
ところが、2020年2月24日のタイミングで大きく下落する事になりました。
その前の週の21日金曜から利益確定の動きはありました。
では、この3日間市場は全てを織り込めたのか?
答えはNoです。
まだ不確定要素も多い状態といえます。
アメリカでの感染者も増えたニュースがありますが、これから更に感染者が増える可能性が高い状態です。
現在のアメリカの景気が好調な理由は、消費者の下支えにより成り立っています。
コロナウィルスの影響でアメリカの消費の機会を奪う事になれば、一時的でも景気後退は避けられない可能性があります。
新型コロナウィルス以外の要因も重なった
今年は大統領選の年でもあり、民主党候補は株価に悪影響とされるサンダース氏が予備選で勝利を収めています。
ウォール街から嫌われる候補者の勝利が続けば、ウォール街・投資家の利益確定売りが進みます。今回の暴落に拍車をかけた可能性もあります。
ダウ平均の動きをチャートで確認
2020年に入ってから、ダウ平均は最高値を更新してきました。
2019年のダウ平均27,000ドルが既に割高と言われていたにも関わらずです。
株価が割高な状態から最高値の更新…超割高な株価な状態であったと言えます。
と考えるならば2,000ドルの暴落ぐらいは妥当とも言えます。
チャートで示している緑の上昇ラインは2019年2月から続く上昇トレンドです。
現在、緑の上昇ラインを割り込んでいます。
つまり、上昇トレンドが終了したと見る事ができます。
上昇トレンドを割り込んだ後の動きも重要で、再度緑の上昇ラインを超えれば上昇トレンドは継続。上昇ラインをタッチ・超えた後に再度下落=下降トレンド突入と言えます。
そのため、短期間で27,500付近が目安になってくると予測します。
まとめ
今回の株価暴落でダウ平均の行方が気になるところです。
ダウ平均について下落は続く可能性があります。売り場も難しいところです。しかし、短期ではなく長期的に見る視点も大切です。
初心者・中級者方は現時点ではラインの動きをチェックしてください。
余裕資金が多くある人は細かく買って行っても良いタイミングとも見れます。
ダウ平均が短期間で27,500ドルを超え、再度上昇トレンドに戻れるか?節目を超えられず大幅な下降トレンド、暴落へと進むのか?様子見ポイントと言えます。