丸紅(8002)の株価から買い時・売り時を考察していきます。
丸紅は、芙蓉グループの大手総合商社。
三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事と共に五大商社の一つ。
高配当な銘柄で買い時ですが、分散しつつ購入を。
・2020年3月期の最終赤字は1900億円
・1株あたりの配当利回りは5.01%、51円
・株価は1,000以下が購入の目安
丸紅(8002)の株価情報
丸紅の株価
株価:1,018
PER:5.05倍
PBR:1.03倍
BPS:990.91
配当金:51円
配当利回り:5.01%
2021/11/06のデータ
丸紅の事業内容
芙蓉グループの総合商社大手。穀物、発電で商社首位。
プラントや輸送機、農業化学品目の事業に強み。
事業セグメント
食料:54%
生活産業:5%
素材:23%
エネルギー・金属:11%
電力・プラント:3%
輸送機:6%
総合商社で幅広い品目をカバーしています。
67か所の国・地域に進出、拠点は132 (国内事業所12カ所、海外事業所57カ所、海外現地法人30社63カ所) を所有しています。
丸紅の株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
丸紅の10年チャートでは底値400~高値1,100で収まっています。
底値は少しずつ上がり続け上昇していると見れます。
経常利益の推移
2020年は赤字予想
2016年:905 億円
2017年:2,002 億円
2018年:2,550 億円
2019年:2,888 億円
2020年:(純利益は-1,900憶円の予想)
経常利益は連続して上昇中。
しかし、全体的な利益に関してはほかの総合商社には劣っています。
2020年は新型肺炎の影響で一時的に利益が減少する可能性もあります。
大幅なマイナス要因となったのは、資源関連。
特に石油・ガス開発事業で約1450億円の損失を計上しています。
丸紅は伝統的に発電事業や紙パルプ事業に強みがあります。
2000年後半から大型投資を行った後、2期連続で1000億円以上の損失を計上するなど、資源価格の下落で業績が悪化しやすい構造となっています。
財務状況
自己資本比率:29.0%
有利子負債自己資本比率:118.75%
ROE:12.32%
EPS:-109.48円
流動比率:128.1%
最終赤字が1,900憶円の予想となり、EPSがマイナス圏へ。
財務状況を見る限り、有利子負債の多さに注意が必要となります。
丸紅の株主優待
丸紅の株主優待は特にありません。
丸紅の今後
丸紅は事業ポートフォリオの50%近は食料品で構成されています。
これは、これは2013年に丸紅として過去最大の2700億円をかけて買収した、米穀物3位の米穀物会社の「ガビロン」の影響です。
丸紅の中核を担うはずだった「ガビロン」の買収でしたが、 米中貿易戦争の影響を大きく受け売却を打診している事が明らかになっています。
まだ確定ではありませんが、構造改革を行い収益面を改善するか、売却か。今後に注目です。
まとめ
丸紅の株価を見る限り、直近では株価は下落中です。
新型肺炎の影響の織り込んだ内容が発表され、最終赤字は1,900憶円予想が発表されました。
また、同時に2021年の純利益予想は1,800億円の予測です。
商社は比較的株価が安定しやすい構造です。
コロナショックの影響が解消された後は上昇しやすいと予想されます。
高配当でありながら比較的割安な丸紅の株価ですが、現時点でも買い時です。しかし、時間分散での買いを。
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