三井物産(8031)の株価から買い時・売り時を考察していきます。
三井物産は、三井グループの大手総合商社です。
三菱商事、伊藤忠商事、住友商事、丸紅と共に五大商社の一つ。
日本屈指の巨大総合商社であると共にアジア有数のコングロマリット。
結論としては、今は買い時とは言えません。1,500~1,600が買い時です。
・3Q累計売上高は4%増と3期連続の増収
・1株あたりの配当利回りは4.12%、80円
・1600以下の株価の買いが好ましい
三井物産(8031)の株価情報
三井物産の株価
株価:1,942
PER:7.49倍
PBR:0.77倍
BPS:2,511
配当金:80円
配当利回り:4.12%
2020/02/22のデータ
三井物産の事業内容
三井グループ中核の総合商社。
鉄鉱石、原油の生産権益量は国内商社トップ。
インフラ事業にも強い。
事業セグメント
鉄鋼製品:4%
金属資源:15%
機械・インフラ:13%
化学品:25%
エネルギー:10%
生活産業:31%
その他:2%
総合商社で幅広い品目をカバーしています。
66か所の国・地域に進出、拠点は135、約490の子会社・関連会社を所有しています。
三井物産の株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
三井物産のチャートは長期的に1,000~2,000で収まっています。リーマンショック前の高値は2900で前回の高値を超えていません。
今後不景気があったとしても、比較的早く回復する可能性が高いです。
経常利益の推移
2020年も増益の可能性も…
2016年:243 億円
2017年:4,607 億円
2018年:5,443 億円
2019年:5,843 億円
2020年:-
経常利益は連続して更新中。
しかし、2020年は新型肺炎の影響で一時的に利益が減少する可能性もあります。
財務状況
自己資本比率:35.7%
有利子負債自己資本比率:108.49%
ROE:10.06%
EPS:238.33円
流動比率:145.84%
財務状況も問題ありません。
三井物産の株主優待
三井物産の株主優待は特にありません。
三井物産の今後
三井物産では「結果へのこだわり」と2020年を見据え、以下の3つの「定量目標」を掲げています。
当期利益:4,400憶円
基礎営業キャッシュフロー:6,300憶円
ROE:10%
営業キャッシュフローの達成が現状数値を見る限り、達成できない可能性。
また気になる点としては、2019年の投資キャッシュフローは大幅にマイナス。
これは、モザンビークで手がける炭鉱事業での減損損失と、化学品の販売が振るわなかったことが原因です。
三井物産の特徴である鉄鋼・原油に期待ですが、共に新型肺炎から業績への悪影響が考えられます。
まとめ
三井物産の株価を見る限り、直近では株価は上昇しています。
新型肺炎の影響の織り込みがない現状を考えると株価の下落の可能性もあります。
ただし、株価1,500~1,600程度であれば買いと言えます。
配当も含めた考えであれば、三井物産の株は現時点でも買いと言えます。
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