三井物産(8031)の株価から買い時・売り時を考察していきます。
三井物産は、三井グループの大手総合商社です。
三菱商事、伊藤忠商事、住友商事、丸紅と共に五大商社の一つ。
日本屈指の巨大総合商社であると共にアジア有数のコングロマリット。
著名投資家のウォーレン・バフェットが買い、直近でも持ち株比率を引き上げています。
結論としては、今は買い銘柄です。
ただし、現状は買われすぎ
・通期最終利益計画を6.8%上方修正
・1株あたりの配当利回りは2.87%、80円
・3,500円台以上は買い
三井物産(8031)の株価情報
三井物産の株価
株価:5,933
PER:9.55倍
PBR:1.27倍
BPS:4,687.81
配当金:170円
配当利回り:4.12%
2024/01/19のデータ
三井物産の事業内容
三井グループ中核の総合商社。
鉄鉱石、原油の生産権益量は国内商社トップ。
インフラ事業にも強い。
事業セグメント
金属資源:16%
エネルギー:25%
機械インフラ:8%
化学品:22%
鉄鋼製品:5%
生活産業:23%
次世代:2%
総合商社で幅広い品目をカバーしています。
66か所の国・地域に進出、拠点は135、約490の子会社・関連会社を所有しています。
三井物産の株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
三井物産のチャートは長期的に2,000円以内で収まっていましたが、現状は6,000円台付近です。
超長期のチャートでも強気であることが分かります。買いにくい価格帯に入っていますが、まだ上昇する余地があります。
経常利益の推移
2023年は経常利益1.3兆円超え!
2016年:243 億円
2017年:4,607 億円
2018年:5,443 億円
2019年:5,843 億円
2020年:5,343 億円
2021年:4,502 億円
2022年:11,648 億円
2023年:13,952 億円
経常利益は連続して更新。
一時的にコロナ禍で利益減少したものの、円安の影響もあり、大きく経常利益を伸ばしています。
財務状況
自己資本比率:37.5%
有利子負債自己資本比率:108.49%
ROE:13.31%
EPS:624.22円
流動比率:145.84%
財務状況も問題ありません。
三井物産の株主優待
三井物産の株主優待は特にありません。
三井物産の今後
三井物産は鉄鋼業・原油など資源系、エネルギー事業に強みがある事が特徴です。
金属資源セグメントでは主にオーストラリア・チリなどにおいて鉄鉱石・石炭・銅鉱山などの事業に参画しています。
金属資源の領域で事業投資・開発やトレーディングを通じて、産業・社会に不可欠な資源、素材、製品の確保と安定供給を実現している事業です。
今後の戦略である中期経営計画2026を見てみると、大きく3つの要点があります。
1.Indstrial Business Solutions:グローバルに展開する事業ポートフォリオを通じ、安定供給のための高度な仕組みを構築
2.Global Energy Transition:エネルギー安定供給と気候変動対応の双方の観点から事業を通じた現実解を提供
3.Wellness Ecosystem Creation:健康・医療に加え、健康に通じる食等、人々のライフスタイルの質向上につながる価値を提供
この中でも注目なのは、資源系が強い三井が脱炭素との兼ね合いを解消しつつも、どう成長させていくか、という点です。
まとめ
三井物産の株価を見る限り、直近では株価は最高値を更新し続けています。
ウォーレン・バフェットが既に仕込んでいる状態で、目標株価までは保有・購入をし続けると考えられます。
ウォーレン・バフェットのスタンスから、まだ三井物産の株は割安と判断している可能性もあり
配当も含めれば、最高値を更新している三井物産の株は現時点でも買いと言えます。
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