日本郵政(6178)の株価から買い時・売り時を考察していきます。
政府保有の高配当株ではありますが、かんぽ生命の問題もあり株価が暴落しています。
今後、買い銘柄と言えるのでしょうか?
結論として、買い銘柄ではありません。
・株価が割安だが比較的高配当
・減収減益が続き、今後も期待できない
日本郵政(6178)の株価情報
日本郵政の株価
株価:884
PER:17.70倍
PBR:8.52倍
BPS:3,349.94
配当金:50円
配当利回り:5.65%
2020/03/06のデータ
日本郵政の事業内容
日本郵政グループの持株会社。
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の3社が主体。
利益を出している金融2社(ゆうちょ銀行、かんぽ生命)に依存。
事業セグメント
郵便・物流:16%
金融窓口:1%
国際物流:5%
銀行:14%
生命保険:62%
その他:0%
郵便・物流、国際物流は日本郵政。
金融窓口・銀行はゆうちょ銀行。
生命保険はかんぽ生命。
事業ポートフォリオを見る限り、かんぽ生命が売上の主柱であることが確認できます。
しかし、近年の不適切な保険販売による業務停止命令により、今後の動向に注目です。
日本郵政配当金の推移
日本郵政は比較的高配当。
2016年:25 円
2017年:50 円
2018年:57 円
2019年:50 円
2020年:50 円(会社予想)
配当金は年間50円で推移しています。
安定的に配当を出していますが、今後も配当が減額する可能性があります。
日本郵政の株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
日本郵政の株価は、下落が続きます。
現状のチャートを見る限り上昇が見込めません。
今後も株価は低迷すると見れます。
経常利益の推移
2020年は減益予想
2016年:9,662 億円
2017年:7,952 億円
2018年:9,161 億円
2019年:8,306 億円
2020年:7,100 億円(会社予想)
2020年の経常利益が減少は、業務改善停止後を見越した予想。
とはいえ、これ以上の減益になる可能性が高いと予測します。
財務状況
自己資本比率:4.6%
有利子負債自己資本比率:-
ROE:3.61%
EPS:118.57円
流動比率:-
現状の財務状況は問題ありません。
日本郵政の株主優待
日本郵政の株主優待は特にありません。
日本郵政の今後
日本郵政は2020年1月6日に増田寛也元総務相を社長に迎えています。
しかし、旧態依然の環境を変える事は非常に困難です。
既存の収益現では先の見通しは暗いと言えます。
また、2022年度までに日本郵政株の第3次売り出しを控え、株価が下落する傾向があります。
以上のことを踏まえると、今後も厳しい状況が続きそうです。
まとめ
日本郵政は混迷が続いています。
収益の柱であるかんぽ生命の不正問題、日本郵便の利益減少。
今後も厳しい状況が続きます。
結論として、高配当銘柄と言えるものの、買い銘柄ではありません。
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