NTTドコモ(9437)の株価から買い時・売り時を考察していきます。
比較的高配当の銘柄ですが、本当に買い銘柄でしょうか?
※親会社のNTTがすべての株式を取得して、2020年12月25日上場廃止となりました。
以下は過去記事作成時の内容です。
割高ではあるものの高配当銘柄としては優れています。
・経常利益の減少止まらず、3Q累計は13%の大幅減
・1株あたりの配当利回りは4.10%、120円
・割高ではあるもののいつでも買い
NTTドコモ(9437)の株価情報
NTTドコモの株価
株価:2,927
PER:16.81倍
PBR:1.78倍
BPS:1,641.68
配当金:120円
配当利回り:4.10%
2020/02/28のデータ
NTTドコモの事業内容
携帯電話で国内最大手(シェア4割強)。
NTTグループ中核を担い、財務状況は非常に優れています。非通信事業を拡大中。
事業セグメント
通信事業:82%
スマートライフ事業:9%
その他の事業:9%
通信事業:携帯電話サービス(LTE(Xi)サービス、FOMAサービス)、光ブロードバンドサービス、衛星電話サービス、国際サービス、各サービスの端末機器販売など
スマートライフ事業:動画配信・音楽配信・電子書籍サービス等のdマーケットを通じたサービス、金融・決済サービス、ショッピングサービス、生活関連サービスなど
その他の事業:ケータイ補償サービス、法人IoT、システム開発・販売・保守受託など
NTTドコモ配当金の推移
NTTドコモの配当は順調に増配。
2016年:70 円
2017年:80 円
2018年:100 円
2019年:110 円
2020年:120 円(会社予想)
NTTドコモの株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
NTTドコモの株価は、2012年に1100付近の底値を付け、現在2000代後半~3000代前半で推移しています。
株価は10年チャートで確認しても、株価が大きく上昇しているとは言えません。
経常利益の推移
2020年は減益予想
2016年:7,780 億円
2017年:9,495 億円
2018年:1兆1,416 億円
2019年:1兆26 億円
2020年:8,380 億円(会社予想)
通信料金値下げの影響から減収減益の予想が出ています。
財務状況
自己資本比率:73.2%
有利子負債自己資本比率:1.13%
ROE:12.01%
EPS:187.79円
流動比率:179.7%
財務状況としては、まったく問題ありません。超優秀です。
有利子負債自己資本比率の異常な低さ、それだけの資産を保有していることになります。
株価は比較的低迷ではありますが、問題ないと判断できるポイントです。
NTTドコモの株主優待
NTTドコモの株主優待は特にありません。
NTTドコモの今後
5G関連銘柄としては優れた銘柄。
ドコモの中期経営計画から見る今後の施策としては、 5Gを利用した9つのプロジェクトを実施すると述べています。
・新エンタメ体験
・次世代モビリティ
・シェアリング
・AIエージェント
・FinTech
・トータルヘルスケア
・ドローンロボティクス
・ワークイノベーション
・ワークマッチング
今後豊富な資金を利用して、国内外のM&Aの展開も考えられます。
しかし、過去には海外M&Aで失敗の経験があり事業選択が苦手な印象を受けます。
今後伸びていく企業を正確に見極め、資金投下できるかどうかが鍵です。
まとめ
ドコモは日本トップクラスの財務の良さ、株をいつ買っても問題ありません。
結論として、割高ではあるものの高配当銘柄としては優れ、買いと言えます。
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