富士通(6702)の株価から買い時・売り時を考察していきます。
総合ITベンダー。ITサービス提供企業として売上高で国内1位。
株価はなぜ高いのか?上昇理由を分析しつつ、買い時を探ります。
結論は、株価上昇から売り目線の銘柄です。
・2Q累計経常利益は32%の大幅増益!
・株価は長期的に緩やかに上昇→レンジ形成
・1株あたりの配当利回りは1.06%、220円
・インフラを支えるではあり比較的安定
富士通(6702)の株価情報
富士通の株価
株価:20,680
PER:20.02倍
PBR:2.78倍
BPS:7,435.36
配当金:220円
配当利回り:1.06%
2021/11/8のデータ
富士通の事業内容
ITサービス、サーバーで国内首位。
通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにそれらに関するサービスの提供を行っている。
官公庁・金融・流通向けが多い。
現在は非コア事業の分社化推進している。
事業セグメント
テクノロジーソリューション:78%
ユビキタスソリューション:9%
デバイスソリューショ:12%
テクノロジーソリューション…ITシステムのコンサルティング、設計、アプリケーション開発、実装などのインテグレーションを行うソリューション。ICTシステムをデータセンター、一括運用管理を行うアウトソーシングや保守サービスをを中心としたインフラサービス。
ユビキタスソリューション…パソコン、携帯電話、モバイルウェア等の製造・販売、グローバルに展開。
デバイスソリューション…LSI事業と電子部品事業から構成。LSI事業は、ウェハーファウンドリサービスやLSIの販売、FRAM・FCRAMなどのシステムメモリ事業。電子部品事業は、上場連結子会社である新光電気工業、富士通コンポーネント、FDK等が半導体パッケージ/電子部品、電池、リレー、コネクタの製造販売。
富士通の株価の推移
■10年チャート
■1年チャート
長期チャートでは低迷していますが、10年チャートでは株価上昇中です。
直近の株価は10,000円前後。
自社株買いを実施している事も市場は好感、今後も上昇の可能性を見せています。
経常利益の推移
2020年は減益か?
2016年:1,318 億円
2017年:1,241 億円
2018年:2,424 億円
2019年:1,617 億円
2020年:-
2020年4月28日時点の情報で、コロナショックの影響を含んでいません。
主に国内の官公庁・大手企業向けのサービスが多いのが特徴ですが、企業向けがどこまで落ちてくるか注視するポイントとなります。
財務状況
自己資本比率:36.5%
有利子負債自己資本比率:27.93%
ROE:9.42%
EPS:512.50円
流動比率:143.6%
財務状況としては、問題ありません。
有利子負債自己資本比率は比較的低く、流動比率も問題ありません。
富士通の株主優待
富士通の株主優待は特にありません。
富士通の今後
富士通はNECと同様で国内の事業環境の良好に下支えされている状態です。
国内の官公庁・大手企業向けのインフラ事業に携わることで売上を確保しています。
今後の展開を考えるならグローバルに展開する力が必要です。
しかし、エンジニア不足の問題も悩みの種となっています。
今後、若手の採用・育成がどこまでできるのか?構造改革が進むのか?に注目です。
まとめ
富士通は日本の老舗総合ベンダーではあるものの、将来性に不安要素も残ります。
人材育成が鍵となってくるはずです。
富士通が保有する資金を人材に活かすことができれば改善の余地はあります。
買い銘柄と判断しています。
しかし、株価は高値圏にあり短期的には売り時とも見ています。
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